青空文庫で読める!おすすめミステリーを厳選してご紹介

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インターネットの電子図書館「青空文庫」には、著作権が消滅した名作や、著者が公開を許諾した作品が無料で公開されています。

その膨大な作品群の中から、今回は読書の秋にぴったりのおすすめミステリーに焦点を当ててご紹介します。

通勤・通学の電車の中や、ちょっとした空き時間にサクッと読めるは、ミステリーの面白さを凝縮して味わうのに最適です。

本記事のポイント

  • 江戸川乱歩『D坂の殺人事件』
  • 江戸川乱歩『心理試験』
  • アーサー・コナン・ドイル『ボヘミアの醜聞』
  • アーサー・コナン・ドイル『赤毛連盟』
  • アーサー・コナン・ドイル『まだらの紐』
  • 坂口安吾『南京虫殺人事件』
  • 大阪圭吉『とむらい機関車』

※本記事の内容等は青空文庫の公式サイトから引用させていただいております。

目次

青空文庫のおすすめミステリー!巨匠が紡ぐミステリー

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青空文庫でおすすめするミステリーは、ミステリーの歴史を彩る日本や海外の巨匠たちの手による珠玉の作品です。

彼らの作品は、今読んでも色褪せることのない魅力に満ちています。

江戸川乱歩『D坂の殺人事件: 明智小五郎が挑む、密室の謎

日本の探偵小説家である江戸川乱歩の代表作の一つです。

この作品は、名探偵・明智小五郎が初めて登場する記念すべき作品としても知られています。

詳細なあらすじ

物語は、主人公である「私」(作家)が友人の探偵・明智小五郎とともに、ある古本屋の主人の話を聞くところから始まります。

主人は、D坂で起きた質屋の妻の絞殺事件について語り始めます。

事件の第一発見者は、被害者の夫。

彼は事件の夜、隣の喫茶店にいたのですが、奇妙な物音を聞き、店主とともに質屋の店内を覗き込みます。

すると、店内では妻が何者かに首を絞められている最中でした。

驚いた夫と店主が店に駆けつけると、犯人の姿はなく、被害者はすでに息絶えていました。

窓も扉も施錠された密室状態の店内で起きた事件に、警察は頭を悩ませます。

この話を聞いた明智小五郎は、現場の状況や関係者の証言、そして意外な人物の行動から、事件の真相を見抜いていきます。

作品の魅力

この作品の最大の魅力は、単なる謎解きにとどまらない、人間の心理の闇を深く描いている点にあります。

乱歩は、事件そのものよりも、登場人物たちの会話の端々や些細な行動から、犯人の心理を巧みに描写しています。

読者は、明智小五郎とともに推理を進める中で、事件の意外な動機や犯人の歪んだ精神に触れることになります。

また、本作は「密室殺人」という古典的なトリックが用いられている点も魅力です。

しかし、乱歩はこれを単なる物理的なトリックとしてだけでなく、人間の行動や心理的な盲点を突く巧妙な仕掛けとして描いています。

明智小五郎が鮮やかにこの謎を解き明かす様は、まさに探偵小説の醍醐味を味わわせてくれます。

「D坂の殺人事件」は、読了後にゾクゾクするような不気味な余韻を残す、乱歩の世界観を堪能できる傑作です。

江戸川乱歩『心理試験: 天才探偵・明智小五郎が仕掛ける、心理的罠

「心理試験」は、日本の探偵小説家である江戸川乱歩が1925年に発表した小説です。

この作品は、論理的な推理だけでなく、人間の心理の隙を突くという斬新な手法で事件が解決される点が大きな魅力となっています。

詳細なあらすじ

物語は、完璧な犯罪を企てる若き大学院生・蕗屋清一郎が主人公です。

彼は、知能犯として世間を騒がせていた小山田と名乗る男の犯罪を模倣しようと計画します。

周到な準備のもと、蕗屋は彼の計画を実行に移します。彼の計画は、アリバイを完璧にし、証拠を一切残さないというものでした。

殺人を実行した後、彼は警察の捜査をあざ笑うかのように振る舞います。

しかし、事件を担当したのが名探偵・明智小五郎でした。

明智は、蕗屋のアリバイや証拠に一切の隙がないことを認めつつも、彼の言動や態度から、彼が犯人であると確信します。

そこで明智は、蕗屋の心理的な弱点を突く巧妙な罠を仕掛けます。

明智は、自分が事件の真相をすべて見抜いているかのように装い、事件の再現を蕗屋に求めます。

完璧な犯罪を成し遂げたと自負していた蕗屋は、明智の言葉に動揺し、次第に精神的に追い詰められていきます。

明智の仕掛けた心理的な罠に、完璧な犯罪者であったはずの蕗屋が、自らその犯行を明らかにしてしまう様子が描かれます。

作品の魅力

この作品の最大の魅力は、物理的な証拠や論理的な推理だけでなく、人間の心理を巧みに操って事件を解決するという手法にあります。

読者は、明智小五郎がどのようにして蕗屋の心理を読み解き、彼を罠にかけていくのかを、緊迫感のある展開の中で楽しむことができます。

また、知能犯である蕗屋と、彼を上回る天才的な探偵である明智小五郎の知恵比べも大きな見どころです。

完璧を求める犯人が、自身の心理的な弱点によって破綻していく様は、ミステリーファンにとって非常に読み応えのある展開と言えるでしょう。

「心理試験」は、乱歩の作品の中でも特に異彩を放つ傑作であり、ミステリーの奥深さを感じさせてくれます。

アーサー・コナン・ドイル『ボヘミアの醜聞: ホームズが「敗北」を認めた女性

「ボヘミアの醜聞」は、アーサー・コナン・ドイルによって執筆された短編小説で、名探偵シャーロック・ホームズが登場する作品の中でも特に異彩を放っています。

物語は、完璧な推理力を誇るホームズが、唯一「敗北」を認めた女性、アイリーン・アドラーが登場することで有名です。

詳細なあらすじ

ある日、ボヘミア国王が変装してホームズの元を訪れます。

彼はかつてオペラ歌手であったアイリーン・アドラーと深い関係にあり、彼女が二人の関係を示す写真を所有していることを打ち明けます。

国王は、この写真が結婚の障害となることを恐れ、ホームズに写真を取り戻してほしいと依頼します。

ホームズは得意の変装を駆使してアドラーの住居に潜入し、写真の隠し場所を探ろうとします。

しかし、アドラーはホームズの動きを察知しており、彼の裏をかく行動に出ます。

彼女はホームズの正体を見破っただけでなく、写真のありかを突き止めようとするホームズの計画を巧みに利用し、彼を出し抜きます。

最終的に、アドラーは写真と共に姿を消しますが、ホームズに一通の手紙と彼女の写真を残していきます。

この結末は、ホームズが事件を解決できなかったことを意味し、彼はアイリーン・アドラーを「あの女性(The Woman)」と呼び、彼女の知性と勇気を深く称賛します。

作品の魅力

この作品の最大の魅力は、アイリーン・アドラーという、ホームズに匹敵する知性を持つ女性の存在です。

従来のホームズ物語では、ホームズが事件を華麗に解決し、犯人を追い詰めるのが常でした。

しかし、この物語では、ホームズの推理力をもってしても彼女を打ち負かすことができず、彼女の機知と勇気に敬意を表さざるを得なかったという、異例の結末を迎えます。

「ボヘミアの醜聞」は、単なる謎解きや犯罪捜査の物語ではありません。

知性と知性がぶつかり合い、その結果として生まれる人間的な駆け引きや、互いへの尊敬の念が描かれています。

この作品は、ミステリーの枠を超えた、深みのある人間ドラマとしても楽しむことができます。

アーサー・コナン・ドイル『赤毛連盟: 一見奇妙な仕事の裏に隠された犯罪計画

「赤毛連盟」は、アーサー・コナン・ドイルによる短編小説で、シャーロック・ホームズシリーズの中でも特に巧妙なプロットを持つ傑作として知られています。

一見すると奇妙でユーモラスな事件が、実は壮大な犯罪計画の一部であったという意外な真相が、読者を驚かせます。

詳細なあらすじ

物語は、質屋を営むジェイベズ・ウィルソンという男が、ホームズの元を訪れるところから始まります。

彼は、自身が「赤毛連盟」という組織に雇われ、毎日数時間、ひたすらブリタニカ百科事典を書き写すという奇妙な仕事をしていたと語ります。

高額な給料と、自身が赤毛であるというだけの採用条件に、ウィルソンは当初、怪しさを感じていませんでした。

しかし、ある日突然、組合が解散を宣言。

ウィルソンは職を失い、途方に暮れてホームズに相談を持ちかけます。

ホームズは、この奇妙な事件の背後に隠された、より大きな犯罪計画があることを見抜きます。

ホームズは助手であるワトソンとともに、ウィルソンの店や周辺を調査。

そして、ウィルソンの店の下に銀行の金庫があること、そしてブリタニカ百科事典を書き写すという仕事が、ウィルソンを数時間、店から遠ざけるためのアリバイ作りであったことに気づきます。

巧妙な推理と行動で、ホームズは犯人が金庫破りを計画していたことを突き止め、犯行現場で待ち伏せします。

作品の魅力

この作品の最大の魅力は、一見すると無意味に見える奇妙な出来事が、すべて計算された犯罪計画の一部であったという、その意外な真相にあります。

読者は、ウィルソン氏の奇妙な体験談に首をかしげながらも、ホームズの鋭い観察眼と論理的な思考によって、パズルのピースが次々と埋まっていく様子に引き込まれます。

ホームズが、わずかな情報から複雑な全体像を導き出すその推理力の高さは、まさにこの作品の醍醐味です。

また、犯罪を企てたのがホームズの宿敵の一人であり、その知能犯との知恵比べも大きな見どころとなっています。

「赤毛連盟」は、ミステリーのトリックの妙を存分に楽しめる、古典ミステリーの傑作です。

アーサー・コナン・ドイル『まだらの紐: 密室の怪事件

「まだらの紐」は、アーサー・コナン・ドイルによって執筆された短編小説で、シャーロック・ホームズシリーズの中でも特に完成度が高い傑作として知られています。

この物語は、閉鎖された空間で起きた不可解な殺人事件の謎を、ホームズが鋭い観察眼と論理的な推理で解き明かす様子が描かれています。

詳細なあらすじ

ある朝、シャーロック・ホームズの元をヘレン・ストーナーという若い女性が訪れます。

彼女は、二年前、結婚を控えていた姉ジュリアが謎の死を遂げた事件について相談します。

姉は寝室で、奇妙な口笛のような音を聞いた後、悲鳴を上げ、謎の言葉「まだらの紐だ!」と言い残して息絶えました。

ジュリアの部屋は扉が内側から施錠されており、窓も開かない状態でした。

犯人はどこから侵入したのか、そして「まだらの紐」とは何を意味するのか、事件は未解決のままとなっていました。

しかし、ヘレンもまた、姉と同じような奇妙な口笛の音を聞くようになり、命の危険を感じてホームズに助けを求めたのです。

ホームズとワトソンは、ストーナー姉妹が暮らす屋敷を訪れ、徹底的な現場検証を行います。

ホームズは、姉の部屋とヘレンの部屋の配置、通気口の存在、そしてストーナー家の当主である継父グリズビー・ストーナー博士の奇妙な言動から、事件の真相に迫っていきます。

作品の魅力

この作品の最大の魅力は、一見すると超常現象や不可解な出来事に見える事件が、実は非常に巧妙で論理的なトリックによって引き起こされたものだったという点です。

古典的な「密室殺人」のテーマを扱いながらも、その解決方法は物理的なトリックだけでなく、動物の習性や環境を巧みに利用したもので、読者を強く引きつけます。

ホームズが、現場に残されたわずかな手がかり(通気口、紐、皿など)から、誰も想像しなかった犯行方法を導き出す過程は、探偵小説の醍醐味そのものです。

また、この物語は陰湿で不気味な雰囲気に満ちており、読者はミステリーの緊張感と恐怖を存分に味わうことができます。

「まだらの紐」は、シンプルながらも完成されたプロットと、ホームズの推理力が際立つ、ミステリー史に残る不朽の名作です。

青空文庫のおすすめミステリー!意外な名作と楽しみ方

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青空文庫でおすすめするミステリーといえば、探偵や刑事が事件を解決する王道の作品を思い浮かべる方が多いかもしれません。

しかし、青空文庫には、そうした定番とは一風変わったユニークな作品も数多く収められています。

ミステリーの奥深さや多様性を知るための最適な入り口と言えるでしょう。

坂口安吾『南京虫殺人事件: 奇妙な南京虫が暴く、人間の虚栄心

「南京虫殺人事件」は、日本の作家・坂口安吾が1948年に発表したミステリーです。

ユーモラスでどこか滑稽なタイトルとは裏腹に、読者の予想を裏切る意外な結末が用意されており、安吾ならではの皮肉とウィットに富んだ物語が展開されます。

詳細なあらすじ

物語は、主人公である探偵が、とある殺人事件の調査を依頼されるところから始まります。

被害者は、ある裕福な家の主人。

彼がベッドで死んでいるのが発見されたのですが、その死因は謎に包まれていました。

探偵は現場を調査する中で、被害者の体に無数の南京虫(トコジラミ)の跡があることに気づきます。

これが事件の鍵となるとにらんだ探偵は、南京虫と事件の関連性を探っていきます。

しかし、探偵の推理は、従来のミステリーのように論理的に犯人を追い詰めるものではありません。

彼の調査は、どこか風変わりで、事件関係者たちの滑稽な行動や、社会の矛盾を浮き彫りにしていきます。

そして物語は、南京虫という奇妙な存在が、思いもよらない形で事件の真相と結びつく、意外な結末へと向かいます。

作品の魅力

この作品の最大の魅力は、タイトルにもある「南京虫」という、一見すると事件と無関係な存在が、物語の鍵を握っている点にあります。

安吾は、この奇妙なモチーフを通して、人間の欲や虚栄心をユーモラスかつ辛辣に描き出しています。

また、探偵の言動も、従来の冷静沈着な探偵像とは大きく異なります。

彼は、事件を解決することよりも、人間観察を楽しむかのように振る舞い、読者を戸惑わせながらも引き込みます。

「南京虫殺人事件」は、本格ミステリーの枠には収まらない、安吾らしい独自のミステリー観が光る作品です。

奇妙な設定、意外な真相、そして皮肉の効いたユーモアが織りなす独特の世界観は、ミステリーファンに新しい読書体験を提供してくれるでしょう。

大阪圭吉『とむらい機関車』: 豚の轢死事件に隠された、悲しき人間ドラマ

「とむらい機関車」は、日本の探偵小説家である大阪圭吉が1937年に発表した本格ミステリーです。

この作品は、その斬新なトリックと、犯人の意外な動機が読者に強い印象を与え、日本の本格ミステリー史における傑作の一つとして高く評価されています。

詳細なあらすじ

物語は、とある村で毎週のように起こる奇妙な事件から始まります。

決まって土曜日の昼すぎ、蒸気機関車が村の線路を通過する際に、豚が一頭、線路に飛び出して轢かれてしまうのです。

当初は単なる偶発的な事故と考えられていましたが、あまりに頻繁に、そして規則的に起こることから、村人たちはこの事件の裏に何かがあるのではないかと疑い始めます。

村の警察署は、これを単なる動物の事故として処理しようとしますが、やがて探偵役の人物が登場し、事件の調査に乗り出します。

彼は現場の状況や、村人たちの証言を丹念に調べ、一見無意味に見える豚の死に隠された「論理的な謎」を解き明かしていきます。

やがて明らかになるのは、豚の死が偶発的な事故ではなく、巧妙に仕組まれた「トリック」であったことです。

そして、その背後にある犯人の動機は、豚の死という奇妙な事件からは想像もつかない、あまりにも人間的で、そして悲しいものでした。

作品の魅力

この作品の最大の魅力は、奇抜な設定の中に潜む論理的なミステリーです。

なぜ豚が毎週同じ時間に轢かれるのか?という一見くだらない謎に対し、大阪圭吉は徹底した論理で解答を導き出します。

読者は探偵役の推理を追いながら、「そんな馬鹿な!」と思いつつも、その論理的な展開に引き込まれていきます。

そして、最後に明かされる意外な真相は、読者の予想を大きく裏切り、強い衝撃を与えます。

「とむらい機関車」は、ミステリー小説の常識を覆すようなトリッキーな本格ミステリーとして知られています。

殺人の動機や、犯行の手口そのものがトリックになっているという構造は非常にユニークです。

当時はまだ珍しかったこの手法は、その後の日本のミステリー小説に大きな影響を与えました。

この作品は単なるパズルのような謎解きで終わらず、その背景に深い人間ドラマを描いています。

犯人がなぜこのような奇妙な事件を起こさなければならなかったのか、その動機を知ることで、読者は犯人に対して単なる悪人ではない、複雑な感情を抱くことになります。

豚の死というコミカルとも言える事件の裏に隠された、悲しくも切ない人間模様が、この作品を単なる本格ミステリー以上の深みのある物語にしています。

このように、「とむらい機関車」は、奇妙な謎、論理的な推理、そして意外な人間ドラマが絶妙に絡み合った、大阪圭吉の代表作であり、日本の本格ミステリー史に欠かせない傑作です。

青空文庫に関する人々の口コミ

それでは、ここで青空文庫に関する人々の口コミを見てみましょう。

Xの口コミ:青空文庫で短編を読めるのはとても便利!

Xの口コミ:私のお気に入りはまだらの紐!

【総括】青空文庫でおすすめするミステリーの魅力

最後に、本記事のポイントを以下の通り振り返ってみましょう。

  • 江戸川乱歩『D坂の殺人事件』
    名探偵・明智小五郎のデビュー作。
    密室で起きた殺人事件を、論理だけでなく、人間の心理の闇を深く描くことで真相に迫ります。
  • 江戸川乱歩『心理試験』
    完璧な犯罪を企てる知能犯を、物理的な証拠ではなく、心理的な罠で追い詰める異色のミステリーです。
  • アーサー・コナン・ドイル『ボヘミアの醜聞』
    シャーロック・ホームズが唯一「敗北」を認めた女性、アイリーン・アドラーが登場します。
    知性と知性のぶつかり合いが見どころです。
  • アーサー・コナン・ドイル『赤毛連盟』
    一見無意味な奇妙な出来事が、実は緻密に計算された犯罪計画の一部だったという、驚きの真相が待っています。
  • アーサー・コナン・ドイル『まだらの紐』
    古典的な「密室殺人」の謎を、ユニークな方法で解き明かす、完成度の高い作品です。
  • 坂口安吾『南京虫殺人事件』
    ユーモラスなタイトルとは裏腹に、南京虫という奇妙なモチーフが、人間の欲や虚栄心を浮き彫りにするユニークな作品です。
  • 大阪圭吉『とむらい機関車』
    毎週のように豚が機関車に轢かれるという奇妙な事件の裏に隠された、論理的なトリックと悲しい人間ドラマが魅力の傑作です。

最後まで本記事をお読みいただき、ありがとうございました。

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